ほんねリサーチ
トレンドに関するアンケート ~「調理定年」という言葉の認知からみる老後の調理意向~
毎年、暑さが増している夏。
この酷暑の中、主婦のみなさまを悩ませるのが食事の調理ですよね。
なるべく火を使った料理はしたくない。正直に言えば調理自体したくない。
けれどそんなことを言っていられないという人が多いのではないでしょうか。
そこでみなさんに調理について聞いてみました!
Q10. あなたは現在、以下の3食それぞれについて1週間でどの程度ご自身で調理をしていますか。
■約7割の人が「ほぼ毎日」朝食や夕食を調理している
今回のWEBアンケートで1週間の調理頻度を聞いたところ、朝食や夕食を『ほぼ毎日』調理している人は約7割。夕食に至っては週に4~5日以上調理している人が88.9%を占める。
実に多くの人が毎日、何食分も、調理をしているということがわかる。
Q11.ご自身で調理をするということについて、老後の調理に対する考え方として最もあてはまるものをお選びください。
■老後の調理頻度は今と同等、または少ない回数にしたい人がほとんど
そこで、老後の調理意向について聞いてみた。
Q11「ご自身で調理をするということについて、老後の調理に対する考え方として最もあてはまるものをお選びください」との質問では、『今と同じくらいの頻度や回数で自分で調理したい』が半数を占め、次いで『今より自分で調理する回数を減らしたい』が4割と続く。
ほとんどの人が、老後の生活では調理は今と同等または少ない回数にしたいと考えていることがわかる。ところで、みなさんは「調理定年」という言葉を聞いたことがありますか。
調理定年とは、ご自身で調理をすることに対して「手作り主義をほどほどにして外食やテイクアウト、お惣菜などを上手く取り入れて必要な栄養を摂る・準備する」ことを言います。
Q12.ご自身で調理をすることに対して「手作り主義をほどほどにして外食やテイクアウト、お惣菜などを上手く取り入れて必要な栄養を摂る・準備する」ことを【調理定年】と言われておりますが、この【調理定年】という言葉について、あなたの考えと最もあてはまるものをお選びください。
■「調理定年」という言葉を知っている人は約2割と認知度は高くない
Q12「【調理定年】という言葉について、あなたの考えと最もあてはまるものをお選びください」という質問では、『言葉自体をはじめて聞いた』が78.7%と圧倒的に多く、言葉を知っている人は21.3%。
認知者の内訳を見ると、『言葉自体は聞いたことがあったが、意味はよく知らなかった』5.9%、『言葉やその意味まで知っているが、具体的に何か行動をしているわけではない』11.8%、『言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている』3.6%と、具体的に行動している人はごく少数だとわかる。
■「調理定年」調理定年の理解度が高い人は、特に50代以上が多くなる
また、年齢別で見ると、55歳以上は言葉の意味まで理解している人(『言葉やその意味まで知っているが、具体的に何か行動をしているわけではない』+『言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている』)が多く、実際に行動している人(『言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている』)を見ると60代以上が多い。
<グラフ4>「調理定年」認知度×夕食の調理頻度
■調理定年を理解し実際にしている人は、他の人に比べて、調理頻度が低い人が多い傾向が見られる
ちなみに「調理定年」認知度別に夕食を『ほぼ毎日』調理する頻度を見ると、『言葉やその意味まで知っているが、具体的に何か行動をしているわけではない』や『言葉自体は聞いたことがあったが、意味はよく知らなかった』の人がそれぞれ8割なのに対して、『言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている』人は43.8%と、二分の一程度しかいない。
また『基本的に自分で調理はしない』割合も、他の人が1%以下であるのに比べて、『言葉やその意味まで知っており、調理についての対策を始めたりパートナーとコミュニケーションをしている』人は(参考値ではあるが)12.5%を占めている。
今回のアンケートでは、「調理定年」という考え方を切り口に、日々の調理頻度や老後の調理意向について見てみた。
実際には、言葉の認知に関わらず、すでにお惣菜や簡便調理アイテムを活用するなど、さまざまな工夫をしながら日々の調理をしている人が多いと考えられる。
子どもの自立や、自身(や夫の)定年といった節目を迎えたときに、または迎えるにあたり、これまでの生活スタイルを見直そうと考える人も少なくないはず。一般的に、調理を負担に感じる女性の声を多く聞くが、今回の調査で興味深かったのは、老後も『今と同じくらいの頻度や回数で自分で調理したい』と考えている人が5割を占める点だ。
単純に回数・頻度を減らしたい人が増えると予想していたので、意外な結果となった。
その理由は聴取できていないので、一つの仮説を立ててみた。
頻度や回数は変わらなくても、調理に対する意識が変わるのではないか。
例えば、家族や日々の生活のために「しなければいけない」調理から、老後は、自分らしく無理せず楽しむ調理をしたい、よりQOL視点に立った調理になるのではないか。
老後の調理意識については、他にもいろいろな仮説を考えることができそうだ。「調理定年」といった考え方がどこまで浸透するのかも併せて、今後も注目していきたい。
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以下の設問がございます。
Q1 あなたの性別をお選びください。
Q2 あなたの年代としてあてはまるものをお選びください。
Q3 あなたが直近1年以内で“流行っている”と感じるスイーツまたはグルメはありますか。
Q4 以下のスイーツの中で、あなたが直近1年で“流行っている”と感じるものを全てお選びください。
Q5 以下の料理の中で、あなたが直近1年で“流行っている”と感じるものを全てお選びください。
Q6 あなたは直近1年以内でどんなアニメや漫画をみていますか?
Q7 あなたは現在「推し」はいますか。
Q8 その推しの名前やグループについて、いくつでも結構ですので、具体的にご記入ください。
Q9 あなたは普段、どこで惣菜を購入しますか。
Q10 あなたは現在、3食それぞれについて1週間でどの程度ご自身で調理をしていますか。あてはまる頻度をお選びください。
Q11 ご自身で調理をするということについて、老後の調理に対する考え方として最もあてはまるものをお選びください。
Q12 ご自身で調理をすることに対して「手作り主義をほどほどにして外食やテイクアウト、お惣菜などを上手く取り入れて必要な栄養を摂る・準備する」ことを【調理定年】と言われておりますが、この【調理定年】という言葉について、あなたの考えと最もあてはまるものをお選びください。
Q13 あなたは普段の食事の際に、食事と一緒にお酒を飲みますか。
Q14 その際はどのようなお酒を飲みますか。
Q15 あなたの職業を教えてください。
Q16 あなたのお住いの地方を教えてください。
Q17 あなたの未既婚状況についてお選びください。
Q18 あなたのお子様の学齢としてあてはまるものを全てお選びください。
Q19 あなたの世帯年収についてあてはまるものをお選びください。
※全国の食品スーパーチェーン、大手総合スーパー(GMS)、飲食メーカー様へのコンサルティング業務等を行う株式会社アットテーブル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:上田 健司)と協業で、日本の全女性人口の半分以上を占める50代前後の女性を対象に調査した「2024年上半期50代前後の女性が選ぶトレンドランキング」のデータを含みます。
https://corp.c-mam.co.jp/shufulabo/20240711/
調査方法 | インターネット調査 |
調査期間 | 2024年5月 |
回答者数 | 20代から70代の女性(弊社WEB会員)441名 |
調査実施機関 | 株式会社キャリア・マム |