理化学研究所様からは、LLMインストラクションデータ作成のご依頼をいただきました。発注に至った経緯や、弊社を起用したメリットなどについて、革新知能統合研究センター　言語情報アクセス技術チームリーダーの関根様、テクニカルスタッフ後藤様にお話を伺いました。

理化学研究所　革新知能統合研究センター
言語情報アクセス技術チーム

チームリーダー　関根 聡様
テクニカルスタッフ　後藤 美知子様

理化学研究所　革新知能統合研究センター
https://www.riken.jp/research/labs/aip

詳細な仕様がないなかで要望を汲み
データのレベルアップを担う企業を探していた

日本ではじめてつくる大規模言語モデルのインストラクションデータとして、何をつくったら、結果どんなものができあがるのか。

前例のない試み、仕様書も準備のしようがない状態ですから、インストラクションデータの作成を依頼する各企業とも、研究課題として一緒に取り組み、一緒に考えていかなくては、という背景がありました。

通常のデータ作成の発注と比較すると、異なる点が多い状況だったので、そこを柔軟に対応してくれる企業を探していたのです。

主婦が多いという点に着目・共感
「もしかしたら、ここなら」という思いを持ち

キャリア・マムを知ったきっかけは、同社がエキスポ出展時に配っていたチラシを、研究所のメンバーが持ち帰ったことと記憶しています。社名を知り、どんな企業で、どんな人たちがアノテーターなのか、という視点で、ホームページを見て、問い合わせに至りました。

自社のアノテーターさんたちは主婦の方が多く、とても優秀な人が多いです。キャリア・マムについても、会員に主婦が多いという点に、まず注目をしました。社名から主婦をイメージし、ホームページを拝見したときにも、同様の印象を受けたんです。

「これはもしかしたら、優秀な人たちが集まっているかもしれない」と期待をしました。

ネットリテラシーの点でも安心できる
結果、追加発注も

スタート時に詳細な指示内容を渡せないなかで、制作会社に対しては、出てきたデータを見て、指摘をするというシーンが何度も出てきます。私どもの指摘に対して、キャリア・マムは対応が柔軟で、スピード感をもって制作をしていました。初回依頼分納品完了後に、私たちは二度追加依頼を出していますが、理由はまさに、ここです。

また、今回は特に、文章を書ける方を探していました。アノテーターにWebライターを起用しているということ、文章力やネットリテラシーの点は安心材料のひとつであり、インストラクションデータの作成も依頼できるのでは、と考えたのです。

やりとりをするほどに、手応えがある
そしてスピードアップも叶った

仕様をつくりながら進めていく制作は、互いに何度もやりとりをしながら提出データに対して指摘をし、修正データをもらって、のくり返しです。

指摘事項は、もちろんその後制作をするデータへも反映していくわけですが、認識やレギュレーション変更事項の踏襲も、スムーズな印象でしたね。

「コミュニケーションをとっていきながら、データがどんどんよくなっていく」という手応えを感じられた点も、とてもありがたかったですし、最終、よいデータができた理由のひとつだと思っています。

柔軟な対応があるからつくれるデータがある
今後も一緒によいデータを作っていきたい

私どもは引き続き、さまざまなAIの開発に取り組んでいきます。今までとは違うインストラクションデータ、仕様書がない状況で、日本で誰もつくったことがないデータを手がけるケースも多いでしょう。

そのときにも、キャリア・マムには今回のように柔軟に対応していただくことを期待しますし、やりとりをしながら、一緒によいデータを作っていきたいと思っています。

 

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