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初表彰の日に最大の取引先が倒産。キャリア・マム代表堤香苗が語る「会社を続ける責任」

こんにちは。株式会社キャリア・マム広報担当です。
今回は、代表取締役の堤香苗が講演で語った、取引先の倒産と事業継続についての話を読み物としてお届けします。
会社は、過去の好業績だけでは守れません。
利益は何のために必要なのか。会社を続ける責任とは何か。
初表彰と最大取引先の倒産が同じ日に起きた、堤社長の実体験から考えます。
▼動画で全編ご視聴いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=vWgNLbciiQg
初めての表彰。その日に鳴り続けた携帯電話
創業から5年目、キャリア・マムは初めて表彰を受けました。賞金は50万円でした。
ところが、その日の会場で、堤社長の携帯電話が何度も鳴ります。
「初めて表彰された、その日に一番大きな取引先が倒産しました。携帯電話がガンガン鳴ったんです」
取引先から受けていた仕事の売上は、約1200万円。
すでにかかっていた原価は、500万円を超えていました。
堤社長の説明では、負担は1500万円以上に及びました。
表彰の喜びを味わうはずの日が、会社の危機に対応する日へ変わりました。
しかも、倒産した会社は前年に最高売上、最高利益を記録していました。
「商売は過去をやるのではなく、未来を走るんです」
前年の数字がよくても、翌年の存続を保証するわけではありません。
取引先の過去の実績だけでなく、今の状況と、これから起こり得る変化を見る。
堤社長が取引先の倒産から受け取ったのは、経営には未来を見る責任がある、という教訓でした。
頭を下げる経営者を見て、決めたこと
後日、倒産した会社の社長が、二人の取締役とともにキャリア・マムを訪れました。
三人で並び、頭を下げたといいます。
「それが一番ハードでした。だから私は、絶対に自分の会社を潰さないと決めました」
会社が倒産すれば、影響を受けるのは経営者だけではありません。
社員、取引先、その先で仕事をする人たち。
一つの会社の判断は、多くの仕事と暮らしにつながっています。
「会社を潰さない」という言葉は、失敗を一度もしないという意味ではありません。
危機が起きたときに事実を直視し、次の手を決め、事業が続く状態へ戻す。
事業継続は、関わる人への責任でもあります。
赤字は、社内外へ何を伝えるのか
堤社長は、関連する合同会社を含め、約32回の決算を経験したと話しました。
赤字だったのは、そのうち2回か3回です。
「赤字を出したとき、入りたいと言ってくれていた社員が辞めたんです。赤字は社員へのメッセージなんです」
赤字は、会計上の結果にとどまりません。
会社はこの先も仕事をつくれるのか。
給与や取引を継続できるのか。
ここで働き続けてよいのか。
会社の数字は、社員や取引先が未来を判断する材料になります。
利益を出すことは、経営者をよく見せるためではありません。
次の仕事へ投資し、万一に備え、会社を続ける余力を残すためです。
会社を守ることと、自分を守ること
「会社を潰さない」という責任を背負う一方で、堤社長自身の体調は悪化しました。
人に会えない時期が1年ほど続き、体調も大きく崩しました。
周囲からは、体調を公にしないように言われました。
「本当に辛かった。別の人に社長をやってもらうことも、会社を売ることも考えました」
ここで堤社長は、「自分が社長を続けること」と「事業を続けること」を分けて考えました。
最後に残ったのは、社長という肩書への執着ではありませんでした。
「私は、キャリア・マムの事業を続けたいんです」
経営者が倒れれば、会社の継続も難しくなります。
社長が何もかも抱えることと、責任を果たすことは同じではありません。
誰が担うのか、どんな形なら続けられるのかまで考えることも、事業継続の判断です。
過去ではなく、未来を決める
堤社長は「社長の仕事は未来を決めること」だと語ります。
未来を完全に予測することはできません。
それでも、過去の実績だけに安心せず、変化の兆しを見つけ、決断することはできます。
取引先の倒産から、赤字、そして自身の体調悪化まで。
堤社長の経験が示すのは、経営とは「失敗しないこと」ではなく、起きた事実を次の判断へ変え続ける仕事だということです。
会社を続ける責任は重い。
だからこそ、未来を決める力と同時に、事業を続けられる経営者自身の状態も問われます。
▼動画で全編ご視聴いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=vWgNLbciiQg
