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【レポート】第10回記念瞬足チャレンジ inしながわ中央公園 多目的広場
2025年3月16日日曜日、しながわ中央公園多目的広場にて、「第10回記念瞬足チャレンジ 」が開催されました。瞬足チャレンジとは、アキレス株式会社 が主催するイベントで、同社が目指す「足育(そくいく)」の理念をもとに、「走ることへの楽しさ・親子での触れ合いの輪を広げる」というスローガンを掲げています。
これまでの開催は毎年晴天に恵まれていましたが、記念すべき10回目の今回は、あいにく余寒の雨が降りしきる中での実施となりました。
通常、学校の運動会は雨天中止ですが、陸上競技は…、そう、雨天決行が普通なのです!
今回の瞬足チャレンジも、陸上競技にならって小学生が参加する「学年別コーナー走選手権」を予定通りに執り行いました。
雨にも負けない子どもたちの笑顔と挑戦
瞬足といえば、「コーナーで差をつけろ!!」というキャッチコピーが有名ですね。
左回りのトラック競技で転倒してしまうことの多い子どもたちを「転ばずに、最後まで力一杯走らせてあげたい」という思いで、開発が始まったのだそうです。そうして、2003年、左回りに特化した左右非対称ソールという常識を覆すアイデアによって「瞬足」が誕生しました。昨年には発売から20周年を迎えたロングセラー商品でもあります。
瞬足は、子どもたちの「速く走りたいという気持ち」を全力で応援するシューズなのです。
当日は朝から気温が低く、最低気温4.8度、最高気温7.8度という寒い1日でした。 前日までは、比較的穏やかな天候が続いていたため、朝、雨模様の空を見て一瞬がっかり、というお子さんも多かったことでしょう。
●全力疾走!コーナー走選手権
例年人気の「子どもの足型測定」や科学的指導で評判の「かけっこ教室」は、雨天につき残念ながら中止となりました。開会式や準備体操、陸上選手によるデモンストレーションはピッチをあげて行い、メインイベントであるコーナー走選手権に移ります。
このコーナー走選手権は、公式審判員がスターターを務め、ゴールには写真判定を導入する本格的な競技会です。また、多目的広場のトラックには、雨天でも滑りにくい「透水型ゴムチップ」 が敷き詰められており、陸上競技の中距離練習と同じ環境が整えられています。
悪天候でも走れる環境は、子どもたちの「速く走りたい」という気持ちを全力で応援する瞬足チャレンジの強みだと言えるでしょう。
●国際ルールで競う真剣勝負
スタートの合図、かけ声で位置につき、子どもたちは体を前に傾けます。
ピストルの音がスタートの合図です。
1年生から4年生は50メートル、5年生と6年生は100メートル、どちらも左回りのコーナーを含むコースを走ります。一時は、体に当たる雨粒が痛いほど横殴りの雨となりましたが、転倒などのアクシデントもなく、全員が無事に走り終えました。
ただし、湿気の影響でスターターピストルが不発となるなど、レースが仕切り直される場面があったのです。しかし、子どもたちは集中力を切らさず、最後まで真剣に挑戦を続けていました。
荒天のレースは、クラブチームで本格的に取り組む子にとっても、初めて参加した子にとっても、貴重な体験となったことでしょう。
●予選突破者は決勝へ!
各学年の全走者が走り終えると、写真判定を用いて正確に測定されたタイムが記録証として配布されます。グループで1番速くても、学年全体で上位に入るとは限りません。記録確認で集まった親子の間では、一喜一憂する光景が見られました。
学年ごとの上位4名は、決勝戦に進出します。再び同じ距離を走り、より良い記録を目指しました。決勝戦の1位から3位に輝いた子どもたちには、「金・銀・銅メダル」や「瞬足(シューズ)」など豪華な賞品が授与されます。受賞した子どもたちにとって、最高の記念品となるでしょう。
●ミニミニ走
ミニミニ走は、小学校に上がる前の子どもと保護者が「ミニミニ(32メートル32センチ)」の距離を一緒に走るという競技です。例年、コーナー走選手権の参加者の弟妹を中心に多くの子どもたちが集まるコーナーです。
寒さと雨に耐えながら、お兄さんお姉さんの活躍を見ていた小さなランナーたちは、「やっと自分の番!緊張する!」と、嬉しそうです。笑顔のままスタートラインに立ち、32メートル32センチを全力で駆け抜けます。そのかわいらしい姿に、会場全体から大きな拍手が送られました。
●瞬足ってどんな靴?
2003年に発売された「瞬足」は、左回りのトラック競技で転倒しやすい子どもたちのために開発された運動靴です。「コーナーで差をつけろ」というキャッチコピーの通り、コーナーを走るときに、よりバランスがとりやすくなるように、スパイクの配置が工夫 されています。子どもたちの運動会で大活躍する人気商品です。
また、瞬足は「速く走りたい!」という子どもたちの純粋な願いを支えるだけでなく、その足を保護するための工夫も施されています。例えば、滑りにくいアウトソールや軽量設計など、足の負担を減らしつつ運動パフォーマンスを最大化するよう設計されているのです。
●アキレスと足育宣言
アキレスでは、足育宣言を掲げ、子どもの歩行発達段階や成長に配慮した靴を設計しています。足育とは、子どもの健やかな成長のためにはヨチヨチ歩きの時期からの「足」づくりが重要だというアキレスの独自理念です。
そして、足育の重要性を普及させるために、イベント会場や学校、地域コミュニティでの啓発活動も積極的に展開しています。今年のイベントでは、雨天の影響で足型測定ブースが中止となりましたが、過去の開催では、多くの親子がこの無料サービスに参加し、適切な靴選びの大切さを学ぶ良い機会となっていました。
●「足育」がつなぐキャリア・マムとのご縁
子育て中のママたちが中心となって活動するキャリア・マムでは、「足育応援団」としてさまざまな形でアキレスの子ども靴開発に参加し、「子どもの足に本当に合った靴」を作るための意見収集や共同開発に取り組んでいます。
この取り組みを通じて、子どもの足の健康を守るためには、保護者の意識改革が欠かせないという考えのもとで始まりました。例えば、「子どもの靴はすぐサイズアウトするから、大きめの靴を買いたい」という考えは、実際には足の成長に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
キャリア・マムを通じて集められた保護者の声は、素材選びやデザイン、耐久性など靴づくりの各プロセスに活かされています。また、保護者にとって「子どもにとって最善の選択とは何か」を考えるきっかけにもなるでしょう。
●イベントを振り返って
天候の影響で、どのくらいの人が参加するのだろうと心配していましたが、200名を超える子どもたちが出場し、大盛況のうちに幕を閉じました。
雨の中でも真剣に走る子どもたちの姿に、大人たちも刺激を受けたことと思います。子どもたちの本気に応えるためには、大人たちも本気で向き合うことが大切だということを、改めて実感する良い機会となりました。
次回の「第11回瞬足チャレンジ」では、今年実施できなかった「足型測定」や「かけっこ教室」も含め、さらに充実したイベントを期待しています。そして何より、子どもたちの元気な笑顔と全力で走る姿を再び見られることを楽しみにしています。